第164回  東柳会句会


第百六十四回 川柳クラブ 東柳会 ( 平成二十三年十二月五日 )から


 ?席題 「ボーナス」         楠本 晃朗 選

     人 ボーナスを狙って妻にゴマをすり       節信
     地 時間中野球ボーナス出る役所         健吾
     天 ボーナスをあてのローンで家とられ      隆之
     軸 ボーナスが消えて冬物春に買う        晃朗

 ?宿題 「三」            江口 節信 選

     人 老い二人おでんが続く三日間         悦司
     地 三分間まだかまだかとカップ麺        晃朗
     天 老々の二人三脚もたれ合い          きよつぐ
     軸 財産をカジノで潰す三代目          節信

     「丸」            比村 隆之 選

     人 丸投げで笑みがこぼれる天下り        悦司
     地 頑固爺曾孫が出来て丸くなり         節信
     天 下が泣く丸い上司の自己保身         へんちき
     軸 猫負った丸い背中を写す影          隆之

     「手帳」           中植 悦司 選

     人 富める国半分書かぬ手帳売り         健吾
     地 年寄りの手帳微に入り細に入り        へんちき
     天 子育てを教えてからの母子手帳        きよつぐ
     軸 脇役の手帳はいつも控え室          悦司






  「近詠」           中野 健吾 選

       くにお泣くとおるが笑う市長選        へんちき

       億賭けるカジノにあった落とし穴       きよつぐ

       郊外の良さを無くする大阪都         ヤス坊

       塩害の田んぼに船が横たわる         千孝

       この際にドルもユーロも買いまくる      晃朗

       坂の上雲呼ぶ龍が坂の下           臥龍

       ぬるぬるのどじょうの言葉つかまらぬ     臥龍

       趣味持たぬ男抱き込む昆陽の池        悦司

       孫が来た時だけ笑顔出る夫婦         悦司

       担い手が減って膨らむ高福祉         隆之

       喪中ハガキひきもきらずに年暮れる      隆之

       働かず弱者の権利振りかざし         節信

       読み終えた弔辞を棺にそっと入れ       節信

     軸 長寿より今日一日を確と生き         健吾                        

    

     

次回予定

       日 時  平成二十四年二月六日(月)十三時三十分から

        会 場  昌和不動産ビル 七階 東友会クラブ室

句題と選者

席 題                比村 隆之

宿題
          「男」          楠本 晃朗

          「黒」          櫻田 へんちき

          「仲間」         村川 きよつぐ

           近 詠          中野 健吾

              (宿題および近詠各二句準備ください)
東友会員の皆様
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   期日  当月(掲載月)の二十五日にまでに到着するようお願いします
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                         以上

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