（岡田義夫さんからのリレー）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　金　谷　克　弘

　定年後も２年半ＳＦでお世話になり、暫らくして再就職したマンション管理の会社をこの５月末で定年退職した。５６世帯のマンションのライフマネージャーとして７年間勤務した。設備点検、居住者や来訪者の応対、管理組合の事務補佐等が主な業務であったが、自殺や病死、離婚等による家族の別れ、騒音等居住者間のトラブルの仲裁、日常の挨拶ができない子供、親も又しかりで人間教育は学校ではなくやはり家庭であると改めて感じたりもした。又、住民からお菓子やジュースの心温まる差し入れ等、さまざまな人間模様に直面した７年間であったが自分自身を見つめ直す好い機会でもありました。この間、私自身も定期健診で胃癌がみつかり摘出手術をした。ごく初期の発見であったことが幸いし既に６年が経過した。

　とにかく古希を迎える今日までこうして働くことが出来たことに感謝しつつ“平凡が最高の幸せ”と自分自身に言い聞かせている。

　長女家族のマイホーム購入を機に同居の提案をされこの１月富田林へ６度目の引越しをした。夫婦２人の生活は気楽で少々迷いはあったが何年か先の自分達を想像し同居を決意した。２人だけの静かな日常が東日本大震災の２日後に生まれた腕白盛りの孫とミニチュアダックスの５人と１匹の賑やかな日常に替わった。近くに広大で静かな府立の錦織公園がある。暫らくはゆっくりと園内を散策でもしながら心と体調を整え、これから先の生活のリズムをあれこれ模索してみようと思っている。

　次は中部販売時代お世話になった石田忠義さんにバトンタッチいたします。