介護職に携わって

                                  
野地 悦子
                    

 定年退職後二級ヘルパーの資格を取得し、最初は施設でボランティアをしながら週三回、同じ方に付きました。好みに合わなかった様ですが、日が経つにつれて私を待っていてくれるようになりました。三ヶ月後に仕事が入り施設を辞め、在宅希望なので家事援助や身体介護の仕事を5・6人に対し行い色々学びました。リハビリ病院では同じ方に付いて11カ月通い退院し、2・3日と言われましたがもう8年に成ります。
 介護は大変でしょうと言われますが、寝たきりの方には盆も正月もなく、その方の全てを受け入れる事が出来れば、そう疲れないです。受け入れる様になるまで頑張らなければならいけれど、「あれこれ嫌」と言ったら、介護してもストレスが溜まります。食べたら出るのが当たり前。出ない方が異常なのだから、後でさっぱりして有難うと言われたら嬉しい。
 人の為に働く事が結局は自分の為に成ると講師に教わりましたがその通りでした。自分の事が自分で出来ない方達を沢山見てきました。寝てる方の手足になって喜んで頂ければ、どこへでもお伺いしょうと思っています。感謝して介護させて貰っています。信頼され、明るく前向きに自分の生き方を持てる様になり、介護関係の皆さまから沢山の元気と教えを頂き、笑顔と健康を大切に「明日も来てね」言われる様に努めてまいります。

             「感謝して看護させてもらっている」と頑張る野地さん
                  
 

                     会員ひろばに戻る