第218回　東柳会句会　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 第二百十八回　東柳会　記録 　一、日　時　　平成二十九年五月一日（月）十三時三十分―十五時 　二、会　場　　東友会クラブ 　三、出席者　　江口、楠本、島田、中植、中野、濱﨑、森、比村 　四、投句者　　坂下、佐山、高橋、多和　 　五、作　品 ?席題　「魚」　　　　　　　　　　　　楠本　晃朗　選 　　　　　人　魚屋の売り場に並ぶ熱帯魚　　　　　　　　　　ヤス坊 　　　　　地　成長し釣った魚が手に余る　　　　　　　　　　悦司 　　　　　天　出世魚食っても出世せぬ男　　　　　　　　　　節信 　　　　　軸　就活に破れて僕は深海魚　　　　　　　　　　　晃朗　　　　　　　　　　　　 ☆宿題　「どっしり」　　　　　　　　　森　ヤス坊　選 　　　　　人　どっしりと妻が座っている上座　　　　　　　　たかし 　　　　　地　どっしりと敷かれっぱなし重い尻　　　　　　　隆之 　　　　　天　どっしりと我が家の神は山の神　　　　　　　　俊夫　 　　　　　軸　嫌なことどっしり重い腰を上げ　　　　　　　　ヤス坊 　　　　「掬う」　　　　　　　　　　　比村　隆之　選 　　　　　人　掬っても納め場のない核のゴミ　　　　　　　　たかし 　　　　　地　落ちこぼれ掬った会社右上がり　　　　　　　　晃朗　　　 　　　　　天　幸運を網で掬えばもれていく　　　　　　　　　臥龍 　　　　　軸　電子機器ばらして掬う金メダル　　　　　　　　隆之　 　　　　「心理」　　　　　　　　　　島田　たかし　選 　　　　　人　見透かさればあさんころり孫の手に　　　　　　俊夫 　　　　　地　いい仕事してると褒めて育ててる　　　　　　　晃朗 　　　　　天　大衆の心理巧みに突く都知事　　　　　　　　　隆之 　　　　　軸　愛と憎絡まり合って心理戦　　　　　　　　　　たかし 　　　　「近詠」　自選句 各自一句　　　　　　　　　　 　　　　　　　ゾンビ企業ＣＳＲ脱ぎ棄てる　　　　　　　　　小石　 　　　　　　　字余りの切れの悪さや五七五　　　　　　　　　白卓坊　 　　　　　　　復興相知らずや奥の細道を　　　　　　　　　　くにお 　　　　　　　戦中の日本彷彿キタの今　　　　　　　　　　　隆之 　　　　　　　四季が変地球の軸がずれたのか　　　　　　　　ヤス坊 　　　　　　　忖度の方向間違いリストラに　　　　　　　　　たかし　 　　　　　　　花見跡綺麗な国のゴミの山　　　　　　　　　　俊夫　　　　　　　 　　　　　　　散り際をカップで受ける憂き世かな　　　　　　臥龍 　　　　　　　外出者三寒四温に困り果て　　　　　　　　　　節信 　　　　　　　デカイ声そしてにらむかコマーシャル　　　　　悦司 　　　　こけたなら何か拾えと仕込まれる　　　　　　　晃朗 　　　　色紙よりきれい古武士の血判書　　　　　　　　健吾 　　　　　　　　　　　　　 六、次回予定 　　　　日　時　　平成二十九年六月五日（月）十三時三十分から 　　　 　　　　　会　場　　昌和不動産ビル　七階　東友会クラブ室 　　　　　句題と選者 　　　　　　　席　題　　　　　　　　　　中植　悦司 　　　　　　　「 横 」　　　　　　　　　濱﨑　俊夫 　　　　　　　「 たけのこ 」　　　　　　楠本　晃朗 　　　　　 　「 さすが 」　　 　　　 　比村　隆之　 　　　　　　　　　　( 宿題については、各二句準備してください。) 　　　　　　 近　詠　　　　　　　　　 自選句　記名一句 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以上