（小山貞利さんからのリレー）

　　　　還　暦　ラ　イ　ダ　−　誕　生

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　IM-H（OB）会　島田　正雄

　定年退職時、長年のご苦労さん代にバイクを買うことに決めた。

私は車を走らせるのが好きだ。エンジンの回転を感じながら加速感を味わうのがとても楽しい。退職して暇が出来たら楽しみたいと考えていた。

だが車はお金がかかるので、安くてもっとダイレクトにエンジンを楽しめるバイクを選んだ。バイク歴は、20代に2年程50�tのスポーツ・バイクに乗っていただけ。60歳なので乗りこなせるようになるのか、すこし不安があった。それで大型はデカ過ぎる（それに値段も高い）と敬遠し、その下の普通二輪（400�t以下）にした。これでも教習車は車両重量200�sである。倒れたら起こすのにかなり骨が折れる。

バイクは速度が上がる程安定するから、狭いコースをゆっくり走るのは初心者にはとても難しい。合格するまで4〜5回転倒した。でもイメージ通りに走れた場合も出てきて、だんだんとうれしくなって来る。体の動きに即応してバイクの動くのが新鮮だった。

ネットでどんなバイクにしようか検討し始めた。乗りこなせるかという不安はしだいに消えていった。卒検は2回目で合格した。今時の教習所は、卒検に受かるまで追加料金無しで教えてくれるので有り難い。

免許を取っても腕の方は、冷や冷やものだったが（バイクは路上教習がないので、ここまでまだ公道を一度も走っていない）、ここは慣れるしかないとかねての計画通りバイクを買うことにした。バイクに乗るにはバイクだけでなく、ヘルメット、ジャケット、グローブも必要だ。煩わしくもあるが、また選ぶのが楽しみでもある。

バイク屋から自宅迄10�q、緊張して買った中古バイクを運転してきた“納車日”が、偶然にも2011.3．11.東日本大震災のその日だった。お陰でこの日の事は忘れられない。

バイクで走った後は、体が躍動している感覚がしばらくの間抜けず若返った気分になれる。これまでに23,000�q走り10歳は若返れたと思う。

次は同じIM-H(OB)会の森下　幸俊さんにお願いします。